顕微鏡で見た霧水中の細菌(下)と空気中の粒子に含まれる細菌(上)。下の細菌がより大きく、成長している兆候が見られる。
顕微鏡で見た霧水中の細菌(下)と空気中の粒子に含まれる細菌(上)。下の細菌がより大きく、成長している兆候が見られる。

霧の中の細菌がホルムアルデヒドを分解する働きで、この話題を追う同僚や環境関係の知人と共有したくなる文脈が見えてきます。

霧の水滴で細菌が成長、ホルムアルデヒドを分解 記事の流れと主な事実

アリゾナ州立大学の研究チームは、霧の水滴の中で細菌が実際に成長し、空気中の有害物質であるホルムアルデヒドを急速に分解していることを発見しました。調査はペンシルベニア州中部で2年間にわたり32回の霧を対象に行われ、放射霧と呼ばれる地表近くに発生する霧に注目しました。研究チームは「霧の前」「霧の中」「霧の後」と同じ地点で空気と霧水を採取し、微生物の存在と活動を分析しました。その結果、霧水中の細菌濃度は1mlあたり約100万コピーのDNAに相当し、海水並みの濃度に達することがわかりました。

主な事実

  • アリゾナ州立大学の研究チームがペンシルベニア州中部で2年間、32回の霧を調査した。
  • 霧水中の細菌DNAは1mlあたり約100万コピー検出され、海水並みの濃度だった。
  • 霧が晴れた後の空気中では、細菌量が霧の前と比べて平均45%多かった。
  • メチロバクテリウム属の細菌が霧水中で特に多く、ホルムアルデヒドを分解する働きが確認された。
  • 実験で霧水サンプル中のホルムアルデヒド濃度が、過去の雲水観測の約200倍の速さで減少した。

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