猫がマタタビの葉を嗅ぎながら体をこすりつけている様子。背景にはキャットニップの葉とマタタビの葉が対比されている。
猫がマタタビの葉を嗅ぎながら体をこすりつけている様子。背景にはキャットニップの葉とマタタビの葉が対比されている。

猫がマタタビを選ぶのは単なる好みではなく、進化の過程で身につけた感覚の証拠かもしれません。この話題を追う友人や同僚と見たい文脈が少し見えてきます。

猫はキャットニップよりマタタビ派だった 記事の流れと主な事実

ある研究が、猫がキャットニップよりもマタタビを好む理由を明らかにしました。これまで両者は猫を興奮させる植物として同等視されてきましたが、実際にはマタタビの香りに猫がより強く引き寄せられる傾向が確認されました。研究では、マタタビが複数の香り成分を複雑に放出するのに対し、キャットニップは主にネペタラクトンという単一成分に依存している点に注目しています。さらに、猫がマタタビを噛むことで香り成分が増強される「自己パワーアップ」機能も発見されました。

この香りの多様性が、猫の嗅覚に心地よいハーモニーとして伝わると考えられています。一方、キャットニップは葉を傷つけても成分に変化がなく、単調な香りしか提供できません。実験室内では高濃度のキャットニップ成分が反応を引き起こしても、自然に近い環境ではマタタビほど安定した自己塗布行動が見られないこともわかりました。

研究チームは、猫が進化的にマタタビの香りに適応し、その複雑さを識別できるようになった可能性を指摘しています。これは、猫が単に化学物質に反応しているのではなく、自然環境で進化的に形成された選好行動を持っていることを示唆しています。今後の神経科学や遺伝学の研究が待たれます。

主な事実

  • 2026年の研究で、猫は自由選択時によりマタタビを好むことが確認された
  • マタタビは複数の香り成分を放出し、葉が傷つくとさらに成分が増強される
  • キャットニップは主にネペタラクトンという単一成分に依存しており、傷つけても成分に変化がない
  • 猫がマタタビを好む傾向は、進化的に香りの複雑さを識別できるようになった可能性がある
  • 筆頭著者・上野山怜子助教は、実験室の反応と自然環境での選好は必ずしも一致しないと指摘

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