1945年のトリニティ核実験で撮影された火球とキノコ雲。砂漠の空に立ち上る爆煙と、それを遠くから記録するカメラの様子を描いたウェブトゥーン。
1945年のトリニティ核実験で撮影された火球とキノコ雲。砂漠の空に立ち上る爆煙と、それを遠くから記録するカメラの様子を描いたウェブトゥーン。

爆心地9km先の待避壕から撮影された映像は、科学に興味を持つ同僚と共有したくなる歴史的な記録です。

人類初の核実験をどう撮影したか 記事の流れと主な事実

1945年7月16日、アメリカ・ニューメキシコ州の砂漠で人類初の核実験「トリニティ実験」が行われた。実験に使用された核爆弾「ガジェット」は30メートルの鉄塔の上に設置され、爆発の瞬間は複数のカメラで記録された。爆心地から9km離れた地点に設置された主要な撮影ステーションでは、ハリウッド映画用カメラの軍用版であるミッチェル製35mm映画カメラが用いられ、物理学者ノリス・ブラッドベリーはその光景を「誰の先入観にも当てはまらない」と語った。

撮影班は機関銃砲塔を改造して頑丈な三脚を製作し、カメラを強風や衝撃から守った。北側待避壕の屋根にはミッチェル製カメラとコダック製カメラが並んで設置されたが、後者はカラーフィルムの記録に失敗した。写真家バーリン・ブリクスナーは溶接用ゴーグルを装着し、爆発の追跡撮影にあたり、最も鮮明な映像を収めることに成功した。

爆発直後、火球は25〜60ミリ秒の間に急膨張し、キノコ雲は3km以上に達した。物理学者ジョージ・キスティアコフスキーはこの光景を見て「世界の終わりを見るようだった」と述べた。この実験は核時代の幕開けを告げる瞬間であり、その記録は科学史に残る重要な視覚資料となっている。

主な事実

  • 1945年7月16日、ニューメキシコ州で人類初の核実験「トリニティ実験」が実施された
  • 核爆弾「ガジェット」は30メートルの鉄塔の上に設置され、爆心地から9km離れた地点で撮影が行われた
  • 写真家バーリン・ブリクスナーは溶接ゴーグルを装着し、ミッチェル製35mm映画カメラで爆発を追跡撮影した
  • 爆発の火球は25〜60ミリ秒の間に膨張し、キノモ雲は3km以上に達した
  • 物理学者ノリス・ブラッドベリーは「原子爆弾は誰の先入観にも当てはまらない」と語った
  • コダック製カラーフィルムカメラは記録に失敗したが、ミッチェル製カメラは成功した

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