日本の地図上に首都圏の銀行預金が50.7%と大きく色分けされ、地方との格差が視覚的に強調されたカバーイラスト
日本の地図上に首都圏の銀行預金が50.7%と大きく色分けされ、地方との格差が視覚的に強調されたカバーイラスト

預金の半分が首都圏に集まる状況で、地方経済の先行きを気にする同僚とこの文脈を共有したくなるでしょう。

預金の半分が首都圏に集中 記事の流れと主な事実

日本銀行の統計によると、2025年度末時点で首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の銀行預金は523兆1339億円に達し、全国総預金の50.7%を占めるまでに拡大しました。この数字は1998年度末の約2.9倍で、特に東京都は3.2倍に伸びています。一方、地方の預金増加率は低く、高知県は29.0%にとどまるなど、地域間の格差が広がっています。

この傾向の背景には、地方在住の高齢者が亡くなった後、都市部に住む子世代が相続することで預金が首都圏に移動する現象があります。また、リーマン・ショック以降、企業が手元資金を多く保有するようになり、法人数の多い首都圏の預金がさらに押し上げられています。

地方の人口減少やインターネット銀行の普及も加わり、今後もこの集中傾向は続く可能性が高いです。日本総合研究所の大嶋秀雄主任研究員は、地方銀行の経営基盤が弱体化し、大手銀行との競争力格差が広がるリスクを指摘しています。預金は貸し出しの原資となるため、「金利のある世界」ではその確保がさらに重要になっています。

主な事実

  • 2025年度末の首都圏(1都3県)の預金量は523兆1339億円で、全国の50.7%を占める
  • 東京都の預金は394兆円以上で全国の約4割、1998年度末から3.2倍に増加
  • 地方の預金増加率は低く、高知県は29.0%、和歌山・秋田・青森は40%台にとどまる
  • 親の死亡による相続で、地方から首都圏に預金が移動する現象が進行
  • 日本総合研究所の大嶋秀雄主任研究員は、地銀の縮小均衡と大手行との競争力格差拡大を懸念

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